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幻の食材凍みこんにゃくってそもそも何?

凍みこんにゃくは、もともと茨城県常陸太田市天下野町(旧・水府村天下野)の特産品です。しかし、昭和30年代の後半から生産者が激減し、現在は全国を見渡しても、茨城県北地区で数件の生産者を残すのみとなってしまったのです。
凍みこんにゃくは江戸時代から、農閑期の副業として盛んに作られてきました。生産農家は、厳冬期の田畑に藁を敷き詰め、ハガキ大に切り分けたこんにゃくを丹念に並べます。こんにゃくは夜から朝方にかけて凍るので、昼間の直射日光を当ててゆっくり解凍。そこに水をかけ、また夜間に凍らせ、日中に溶かす。この作業を約20日間繰り返すうちに、こんにゃくの水分が抜け、色合いも灰色から白色に変化。仕上げにしっかり乾燥させると、スポンジ状になった凍みこんにゃくのできあがりです。また、作り手の労力もかなりのものです。寒さが厳しい冬の山間で、毎日、こんにゃくに水をかけ、時期をみては裏返す。生産が可能な12月の中旬から2月いっぱい、まったく手を抜くことはできません。高齢化が進む農村部で、生産者が激減したのは無理のないことなのかも知れません。